今回は、ずーっと前から気にはなっていたけど、なかなか訪れるチャンスがなかった、老舗の居酒屋に行ってみた。
お店の名前は「みますや」。お店があるのは神田…だけど、神田駅からは小川町とか淡路町方面にちょっと歩いた、昔ながらの街並みの中にひっそりと存在していた。ちょっとWebを調べてみると、創業から100年以上経過しているらしい。なんとなく、外観には歴史がにじみ出ているような気もする。近頃は、店頭に縄のれんをぶら下げてるお店も少ない気がするが、「みますや」にはしっかりぶら下がっていていた。
「みますや」の看板は、もしかすると、誰かが住んでそうな雰囲気のある窓の横に控えめに設置されていた。これまた渋い。
入り口が小さいせいか、店内は狭いのかと思ったら、奥にもテーブルがあったりして、思ったよりは広かった。でも、それぞれのテーブルにはお客さんがいて、混雑していた。やはり、人気のお店なんだろう。
そんなわけで、仕事帰りと思しき女性二人組が飲んでるテーブルで相席ということで、「みますや」飲みは始まった。
テーブルに置いてあるメニューはこんな感じ。
これまた、最近見かけなくなった手書きメニュー。日本酒の種類は豊富。オーソドックスな日本酒、見かけない日本酒が入り交じってる感じ。
肴のメニューも手書き。こちらもメニューは豊富だが、牛煮込みを頼んでみたが売り切れとのこと。残念。いやはや、「肉ぢゃがいも」って書いてるのがいいなぁ。どのメニューもリーズナブルな価格設定。
お燗をつけてもらった日本酒が登場。お銚子にも、ちゃんと「みますや」の文字が入っている。
お猪口で日本酒を飲んでたら、目に入ったのが壁に貼ってあった貼り紙。…まぁ、老舗だからなぁ。こういうのも老舗の趣だろうってことで。
ほどなくして、頼んだ肴が到着。先のメニューには渋いつまみが並んでいたが、ちょっと変わったメニューを見つけたので頼んでみた。その名も「ふぐの骨付きビール揚げ」。サクサクの衣と、ふんわりしたフグの白身の相性はいいなぁ。ビールでもいいし、日本酒にも合う。
さして、牛煮込みが無かったので、代わりに肉豆腐。これまた日本酒との相性よし。
そして、厚焼き玉子。みっちりとした厚焼き玉子だった。
他にも、いくつかつまみを頼んで、燗酒を飲んでお店を後にした。たまには、雰囲気の違う居酒屋で飲むのも悪くない。老舗は老舗ならではの空気感があって、他のお店にはない個性がにじみ出ていて楽しむことができた。