公園の住所は目黒区になってはいるけれど、実際には品川区にもまたがって存在する、「林試の森公園」を訪れてみた。
この「林試の森公園」の「林試」というのは、Wikipediaによるとこういうことらしい。まずは、1900年6月、現在の場所に「目黒試験苗圃」という施設が作られて、その施設が林野庁の「林業試験所」になった。そして、1987年になって、その林業試験所がつくばに移転したことで跡地が東京都に払い下げられて、東京都が公園として整備したということのようだ。
訪れた当日は、東急目黒線の不動前駅まで出かけて、目黒不動尊にお参りしつつ、GoogleMapを眺めながらふらふらと歩いていった。
林試の森公園に到着してみて、まず思ったのは木が多いってこと。やはり、元・林業試験所だったせいか、他の公園と比較してみてもみっちりと木が植えられていて、品川とか目黒あたりとは思えないくらいの、ちょっとしたジャングル感を漂わせている部分もあった。
とはいえ、公園として使えるように広場やベンチもしっかり用意されてはいるんだけど。
歩いて行くと、倒れているユーカリの巨木を見つけた。案内によると、このユーカリは1952年に林業試験所だった頃に植えられたもので、どうやら2011年の台風で倒れてしまったとのこと。このユーカリは倒木が自然に戻っていく姿を観察できるようにそのままにしてあるとのこと。これはなかなか面白い営みかも。タイムラプスで撮影しておけば、おもしろいコンテンツにはなりそうだけど、相当の手間もかかりそう。
ところどころに池が作られてはいるんだけど、樹木の量が多いせいか、多少暗くなったりしている場所もあって、他の公園ではなかなか見られない光景かもしれない。
とはいえ、ここは目黒区と品川区の境目あたり…。公園の外には住宅地が広がっていた。
公園の外側の道沿いに花が咲いていてキレイだなぁと。
林試の森公園をうろうろしてみたけれど、十分に広い公園だし、みっちりと樹木が植えられているおかげで森林浴的なことも楽しめそうだし、広場ではイベントが行われていて出店も出ていたし、ちょっとおにぎりと文庫本でも持ってふらっと訪れるのも悪くないなぁっていう公園だった。