たまたま人形町を散歩しているときに、ふと喉が渇いたので甘酒横丁を歩いてみた。甲州焼鳥の看板に引き寄せられそうになったけれど、雰囲気が良さそうなお店の一階で立ち飲みをしているお客さんが見えたので初めての訪問ではあったけど、勇気を出して行ってみた。
お邪魔したお店は、「bhive」(ビハイブ)という名前のお店。店頭のロゴが蜂をモチーフにしている雰囲気だったので、お店の名前はbee hive(蜂の巣)をもじったものだろうか。この記事によると、オープンしたのは2020年6月で、人形町で7年続いているスペインバル「BARIO」がオープンさせた2軒目のお店らしい。この店名って、もしかして、牛の第二胃であるハチノスを使った料理が売りだったりするんだろうか。
お店は1階がキッチンと立ち飲みができるカウンターがあって、2階にはテーブル席がある(らしい)。カウンターの目の前がオープンキッチンになっているので、飲みながら料理が作られていく様子を眺めるのはなんだか楽しい。
まずは、ハートランドから始めてみた。カウンターの下にぶら下げてあったメニューを眺めてみたところ、やはりお肉を使ったメニューが多いような印象で、bhive=bee hiveってことでハチノスを使ったメニューが売りってのはあながち間違いでも無いのかもしれない(笑)立ち飲み客が一人客である可能性が高いことを考慮してか、カウンター席の壁に掛けてある黒板に書かれているグラスワインのメニューの下にポーションを小さくしたフードメニューがちらっと書かれていた。例えば、レギュラーメニューではメンチカツは2個が1人前となっているようだったが、黒板メニューでは1個で提供して貰えるといった感じだった。この手の配慮はありがたい。
まずは、冷菜の盛り合わせをお願いしてみた。人参のラペ、ポテトサラダ、ピクルスにキッシュ、さらにはルッコラの上の生ハム。小さいサイズでお願いしたが、この”盛り合わせ感”はなんだか楽しい。時々、人参のラペのビネガーが強めになっているお店もあるけれど、bhiveではほどよいビネガー感で美味しかったし、細かく切られている人参の食感もいい感じだった。
続いては、メンチカツとハラミのソテーをお願いしてみた。いずれも黒板メニューに記載のあったハーフサイズ。メンチカツはおそらくほぼ牛肉のミンチ肉で出来ていて、ハードな印象の食感と牛肉ならではの旨みが効いていて食べ応えのある一品だった。ハラミのソテーというと、肉肉しい仕上がりを想像していたがトマトが一緒にソテーされていて驚いた。トマトやポテトが入りつつも、ソースが水っぽくなく仕上がっていて、あっさりしながらもハラミを食べた満足感があった。
他にも、キッチンを眺めているとソーセージが何本もボイルされていたし、何回もいい感じに揚げられた鶏の唐揚げがフライヤーから出てくるのを見かけた。複数人でお邪魔してたらお願いしたんだけどなぁ…独り飲みは手軽ではあるんだけど、こういう時に物足りないままに帰らざるを得ないのがなんとも悔しい気がする。
キッチンは店内のオーダーだけでなく、テイクアウトのオーダーにも対応していてかなり忙しそうにしていたので、地元の皆さんに愛されている人気店であることは明らかだった。ぜひまた再訪してみたいと思う。