週末の午後。日本橋をふらふら歩いていたら、ちょうど昼時になったので、ランチでも食べようと思って悩んでいたら、ふと思い出したのが「南ばん」。
確か、同僚がオススメだといって紹介してくれたお店だった。彼によれば、「南ばん」は、ちょっと分かりづらいところにあるとのことだったのだが、そこは、Androidを持っていれば、すぐにたどり着くことができた。ま、確かに、これはスマートフォンでも持ってないとうっかり見過ごしかねないし、たまたま見つけて、ふらっと入るってことも難しい立地ではあるな、と思った。
店内は、15人も入れば一杯くらいの…そんなに広くない感じ。空いているカウンターの席に案内されて、厨房も同じくらい狭そうではあるが、厨房で調理しているマスターくらいのベテランになれば、あのくらいの狭さがかえって便利なのかもしれないなぁ、なんてことを考えてたら、スポーツ新聞を渡された。確かに、私は年齢的にも、風貌的にもスポーツ新聞を読みそうな感じなんだろうなぁ、と。
で、とりあえず、唐揚げがうまいとのことだったのだが、周囲の週末も働いているサラリーマン(近所にデパートとか多いからなぁ)見ていると何やらメニューにないオーダーをしているようで、ちょっと困った末に、唐揚げ入りラーメンを頼んだ。しかも、唐揚げ2個にしてみた。
ほどなくて、フライヤーに鶏肉が投入された音がした。…しばらくしてもなかなか揚げ終わらない。なんでだろうなぁと思っていたが、唐揚げ入りラーメンが到着して分かった。唐揚げがかなり大きいのだ。鶏のもも肉をざっくりと切った感じで、コンビニで売ってるシュークリームくらいの大きさはあるような気がする(…が、写真を撮り忘れた)ラーメンもオーソドックスなモノで、毎日食べても飽きないような気がする。
下味もしっかり付けられていて、しっかりと美味しい唐揚げ。これは確かに名物になるなぁと思いつつ、さくっと平らげて、「南ばん」を後にした。
「南ばん」の周囲は、再開発が進んでいて街の様相も変わりつつあるけれど、高層ビルの狭間でああいった老舗にお客さんが何にも通ってる光景ってのはなかなか悪くないな、と思った。