以前、お邪魔してからしばらく足が遠のいてしまっていた「やきとりの名門 秋吉」新小岩店に、再度、お邪魔してみた。
「やきとりの名門 秋吉」新小岩店はJR新小岩駅からそう遠くない場所にある。店内はカウンター中心で、コロナ禍のため、席と席の間にアクリルパネルが置かれていて、仕方ないとはいえ、多少、お店が狭くなったような印象を受けた。そして、焼き場では前回と同様にすさまじい火の手が上がっており、強い火で一気に焼くという名門のスタイルは維持されているようだった。
とりあえず、カウンターに座って生ビールとキャベツをお願いしてキャベツをアテにビールを飲みながら焼き鳥メニューを眺めながらオーダーするものを考えることにした。キャベツはソースと、マヨネーズ、塩から味付けを選べるとのことだったので、マヨネーズでお願いしてみた。
いくつかお願いして、待つことしばし。”純けい”が焼き上がるまで”肉タレ”と”からし”、あと、”みの”を頼んでいたので”みのたれ”を提供してもらった。秋吉の焼き鳥は、1串あたりのポーションが小さく、5本で1人前という特徴もさることながら、焼き鳥をいろいろなタレで食べるというのも珍しい特徴である。ちらっとタレを舐めてみたけれど、タレだけでもなかなか味わい深い。
ほどなくして提供されたのが、この”純けい”。もも肉の部分とカリッと香ばしい皮の部分のバランスも素晴らしいし、焼き加減も素晴らしい。味噌に唐辛子、あとにんにくを混ぜ込んだものと思しき”にんにくなんば”を”からし”に混ぜた特製タレに、”純けい”を付けてみても美味しい。
“純けい”を待っている間には、写真を撮らなきゃと思っていたけれど、いざ、”純けい”が目の前に登場してしまうと、写真を撮らなきゃいけないことを思い出したのは2本食べた後だった…。
次に提供されたのが、”みの”。焼肉屋さんでも食べられるミノを小さいサイズにカットして串に刺して、強力な炎で焼いたものだ。ただし、塩味の”純けい”に対して”みの”は味噌で味が付けられている。”みの”の歯応えと、味噌が強い火で炙られた香ばしさが合わさってなんとも美味しい。それを、少し酸味のある専用の”みのたれ”に付けて食べてみても、また、味が少し変わって美味しい。
そのあと、”ささみ”を頼んでみた。よほど強い火なのだろうか。思ったよりも早く提供してもらって、保温されている焼き鳥置き場が、少々、渋滞してしまった。でも、これまた、なんとなく幸せな光景である。
最後にお願いしたのは”しんぞう”。端的には豚ハツである。これがまた絶妙な厚みだった。薄すぎず、厚すぎず…。タンの歯触りがちょうどいい。”しんぞう”は塩焼きなので、秋吉のおすすめは”からし”ではあるが、これはこれで”肉だれ”をつけて食べてみても美味しい。おすすめはありながらも、自分でアレンジを加えて楽しめるのも秋吉のやきとりの美味しいところである。
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