久々にJR新宿駅近くでランチを食べようと思い立って、確かこの辺に立ち食いそば屋があったはず…とうろ覚えで探してみた。
お店の名前は「永坂更科布屋太兵衛 新宿地下鉄ビル店」。JR新宿駅の地下から東京メトロのホームに抜けるあたりにあるメトロ食堂街にあった。どうやら、メトロ食堂街は再開発でもするようで、かつては、タカノフルーツパーラー、新宿中村屋、新宿つな八などがお店を構えていたらしいものの、今では肉の万世と永坂更科布屋太兵衛しか営業してないようだった。
閉店した店舗には壁がつけられているせいか、なんだか狭く感じるメトロ食堂街を奥に進むと、「永坂更科布屋太兵衛 新宿地下鉄ビル店」があった。手前が立ち食いスペースで、奥には座って食べられるスペースがあるようだった。
今回は立ち食いスペースで、立ち食いスペース限定の肉天もりそばをいただくことにした。立ち食いスペースでのオーダーは食券制なので、Suicaを使ってちゃちゃっとチケットを買って店員さんに手渡す。券売機を眺めた感じだと立ち食いスペースでは手早い提供を目指しているのか、選べるメニューは少なめになっているようだ。
ほどなくして、もりそば用の辛汁が入ったそば猪口に薬味が乗った皿が載ったセットが出てきた。そして、かなり分厚いかき揚げが乗ったもりそばが出てきた。
まぁ、立ち食いスペースでは提供スピードに主眼が置かれているようなので、揚げ置きのかき揚げ…もとい、肉天なのは仕方ないか(しかし、この厚みのかき揚げとなると、オーダーの度に揚げてたら、相当に時間がかかりそうではある)
簡単に一口サイズになってくれない肉天と悪戦苦闘しながら、そばを手繰り、かき揚げを味わう。
すっきりとしたそばつゆとそばとの相性は良くて、立ち食いとはいえさすがは老舗のそば屋のさんの味わい。そして、豚肉の食感をしっかり感じられるサイズの豚肉が思った以上に入っている肉天も食べ応えがあってなかなか満足度が高い。
まぁ、肉天の食べ方が難しく、もうちょっと上品に食べるスキルが欲しいなぁなんて考えているうちにあっさり完食。カウンターに置いてある蕎麦湯をそばつゆに注いでシメた。やはり、蕎麦湯をすすりながら、そばつゆが美味しいように感じられた。
メトロ食堂街の再開発によって、しばらくすると閉店してしまうような雰囲気だったけど、閉店前にもう一度、お邪魔したいような気がするなぁ。